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石嶋翔太

就労継続支援B型 稲作事業責任者

Q1.なぜ「ユアフィールドつくば」に興味を持ったか? どのような経緯で入社に至ったか?

祖父母の代から米農家だったこともあり、ぼんやりと「農業」をキーワードに転職活動をしていたところ「ごきげんファーム」のHPにたどり着きました。そこで目にした「障がいのある人もない人もごきげんに暮らせる」というフレーズにすごく共感しました。

 実は5歳年下のいとこには、知的障がいがあります。子ども心に他の子とはちょっと違うなという感覚がありましたが、弟のような存在で一緒に遊びました。

また、僕は高校生の時に大病を患ったのですが、たくさんの人に支えてもらい病を克服することができました。その経験を通して自分も「人の役に立ちたい」と思うようになり、大学生になると視覚に障がいのある人と一緒にプレイするブラインドサッカーを始めました。

思い起こせば小さいころから自分の身近には障がいのある人がいて、そうした環境も手伝って自然とここで働きたいと思うようになりました。

Q2.  入社前と入社後のイメージ(変わらなかったことや変わったこと) 

 当初、自閉傾向があるスタッフさんと談笑していたのですが、僕の一言でにこにこ笑っていた彼が突然不穏になり大声で泣き出してしまう場面がありました。すごくビックリしてカウンターパンチを食らうほどの衝撃でしたが、僕にとっては何気ない一言でも、相手にとってはすごく傷つく言葉だったと反省しました。

 それまでも障がいのある人と接することはありましたが、入職して半年間はさまざまな個性を放つスタッフさんとのコミュニケーションに難しさを感じていましたね。そんなときは、他の職員さんに話を聞いてもらって乗り越えました。

 今はスタッフさん一人ひとりの特性を踏まえつつも、あまり考え過ぎず友達のような距離感で接しています。僕はどちらかと言えば厳しいキャラではなく甘いキャラなので、みんなにとって身近に本音を打ち明けられる存在でありたいと思っています。

Q3.  担当業務のやりがい 成功したことや嬉しかったこと、自身の成長を感じられたこと

茎崎事業所で稲作を担当していますが、米作りを一から任せてもらえたことが嬉しかったです。試行錯誤して収穫量が上がったとき、伊藤代表から「米ってロマンチックだね」とかけてもらった言葉は忘れられません(笑)。

自分で米作りをして改めて、コツコツと米農家を切り開いてきた父親の存在の大きさを感じることもできましたし、地元の米農家さんとのつながりを通して学ぶことも多かったです。近所の農家さんが作業するスタッフさんを見て「あの子がんばっているよ」と声をかけてもらったときは、僕も自分のことのように気分が上がりましたね(笑)。「田んぼを守ることは地域を守ること」って言われることがありますが、まさにその通りだと思います。そうしたことを感じられるようになったことも、自身の成長の一つだと思っています。

Q4.  あなたにとってユアフィールドつくばは?

今年ごきげんファームを卒業し、来年からは本格的に家業の米農家に入ります。家族や地域の農家さん、たくさんの人と関わり合いながらお米を作りたいと思っています。ここでの経験を通して、その思いを強く持つようになりました。

 20代後半から30代にかけてごきげんファームで過ごした日々は、大きな財産です。一からの米作りはもちろん、たくさんの魅力ある職員さんやスタッフさんとともにさまざまな経験を積み重ねられたこの場所は「青春できた場所」! 正直卒業は寂しいですが、僕の次のステップでの成長が、ひいてはごきげんにとっても良い風が吹くきっかけになるようにがんばります!そして卒業しても稲作のサポートなどを通してごきげんファームとつながっていきたいと思っています!