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伏見龍一

共同生活援助 事業所責任者

Q1.なぜ「ユアフィールドつくば」に興味を持ったか? どのような経緯で入社に至ったか?

これまで不動産業やコンビニ、居酒屋の経営に携わってきました。転職サイトに当法人の経理の募集が出ており、その中に「経営も一緒に考える」と記されていたんです。経理は未経験でしたが、今までの経験が生かせると思い応募しました。

しかし1次面接の際、経理ではなくグループホームの世話人はどうかと提案されました。福祉業界も未経験でグループホームがどんな所かも知らなかったので最初は戸惑いました。2次面接は、のちの勤務先になる上郷のグループホームで行ったのですが、面接が始まる前、入居者の方が話しかけてきました。「どこから来たの?」「ここで働くの?」もう矢継ぎ早に質問されました(笑)。ですが皆さんの声掛けが、面接前の緊張を解きほぐし、「何かいいかも」と直感したんです。そして3日間の職場体験を経て、2022年12月に入職しました。

Q2. 担当業務で大変なこと、失敗したことや難しかったことは?

これまでの世界では、問題が発生したら素早く改善することが求められてきました。ですがここでは、それは通用しません。

例えばすぐ怒ってしまう入居者へ注意を促した時、その場で「はい、分かりました」と答えるのですが5分後には再び怒り出す、その繰り返しでした。他の職員から「長い目で入居者に寄り添うことが大切」と言われましたが、腑に落ちるまで半年くらいかかりましたね。

頭では分かっているつもりでしたが、これまで学んできた考え方とは正反対でしたので、心が拒絶してしまったのでしょう。ですから最初は、理詰めで言い聞かせようとしたり、大きな声で注意したり、いろいろな接し方を試しました。ですが状況は一向に変わりません。

そうしてトライアンドエラーを繰り返す中でようやく、障がいのある人との関わり方は、問題解決を優先するのではなく、相手の個性を認めて受け入れることが大切だと気が付き始めたのです。そうすることで、相手も少しずつ心を開いてくれるようになるのですから。

長い目でゆっくり寄り添う、伴走してゆく―最初は大変でしたが、自分なりに入居者の皆さんと精一杯向き合ったからこそ気が付くことができました。

Q3、担当業務のやりがいや自身の成長が感じられたことは?

 1週間に1度だけ夜食にカップ麺を食べることをルーティンにしている入居者さんがいます。グループホームでは日曜日に買い物に行くのですが、彼はその時にカップ麺を買います。自分で湯を注いで作ることができないので、木曜や金曜になると「伏見さん、土曜日の8時半に(お湯を)頼むよ」と言ってくるのです。そしてお待ちかねの土曜日、カップ麺を作って部屋へ行くとものすごい笑顔で迎えてくれるんですよ! 彼にとって週1のカップ麺が何よりの楽しみなんでしょう。初めてその顔を見たとき、「幸せってこういうことか~」って教えられたようでした。その光景を見た僕も、すごく幸せな気持ちになりましたし、こういう笑顔が見たくてこの仕事をしているんだとさえ思いました。こんなに幸せな仕事はないな~! とも。よく「幸せはお金じゃ買えない」と言いますが、身を持って感じたできごとです。

 昔の僕だったら、「お金持ちになりたい」とか「豪邸を建てたい」とか思っていましたが、ここで本当の生きる意味や人生の楽しさを体感しているので、将来の夢は考えられないほど、今を生きていると実感しています。

Q,4  法人の価値観で気に入っているもの?

法人の価値観の一つにこういうのがあります。「ユーモアや笑いを大切にしながら、楽しむことから革新の一歩に踏み出そう」。これが発表された時、僕の時代が来た!と思いましたね(笑)。自分のモットーは、出勤したら職員も入居者も全員1回は笑わせる。

 コンビニや居酒屋をやっていた時も、みんなで楽しくやることを1番の目標にしていました。人間が生きる意味を、人生はひまつぶしと説く人もいますが、どうせ暇つぶしなら、自分の周りの人たちが笑っている方がいいじゃないですか!

Q5.  あなたにとってユアフィールドつくばは? 

「人間が生きる楽しさ」を教えてくれる場所ですね。